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茜 茜の青春実況〜カコログ
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summer vacation
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■2006-03-29
孤独を? 「夜に孤独を?」とDr.H 「はい」と私。 それをカルテに書く。 「春だから…夜は孤独なんです。春の陽気は、夜の孤高と一緒です」 私は語った。 彼の本棚を並べ、ダンテ、フロイト、トルストイ、トーストマン、フランスの精神分析書数々。 「そういえば、やっと、プルースト「失われた時を求めて」のコンブレーまで読み終えました」 「あら、すごいじゃない」 「スローペースで読んでますけど」 「いや、でも、いいですよ。あんな大作を…」 「私は、プルーストは午後の陽だまりの中で読みたいんです」 彼のデスクの端に、茨木のり子のエッセイ集があった。 「茨木のり子、ですか」私は話しかける。 「ああ… 詩人のね」 「最近亡くなった…」 「そうですね」 「面白い?」 「まあ、詩人というのは、言葉を捜しあてることが仕事ですからね」 私、苦笑して「私は、朔太郎に洗脳されたことが一時あったけども…」 彼も苦笑。 沈黙。 「アーティストって午後は憂鬱なんですかね」 私は一言。 彼、失笑。 |
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■2006-03-25
ふわふわ 「私はこんなに楽しいのに、あなたは人生楽しい?」 そう問うてみたい。 そしたら、龍は、 「あかねちゃんがいるから」と言うだろう でも、龍、あなたいなくなったら、眠れない私は誰に電話をかければいいの? 一人で映画でも観てればいいのかしら? |
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■2005-03-25
終戦 早朝に、一つの戦争が終わりました。 憎しみは、同情に変わった。 一つ、一つ、春の足音。 私、大丈夫だわ。 そう呟いた。 |
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■2006-03-24
夜の少女 「目を瞑ると怖いの。眠れないの」 久しぶりに臆病な声で、彼に言った。 昨夜、眠れない私は、夜の少女を見た。 夜遊びたいわ。 ねえ、夜に近くのバーでもいきましょう。 クラブもいいね。 一人ぼっちの夜は嫌いなの。 私の中に、眠りたくない少女がいるようだ。 何度も、彼女を押し殺すように、ベンザリンを飲んで寝た。 彼女の存在がわかった今朝、春の日差しで目が覚めたPM11:00 異様な心地よさ。 さて、この少女とどう対応していこうか。 |
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■2006-03-20
JOURNEY 毎週月曜は、あなたとデート。 私が入院していたころ、Dr.Yや母と散歩していた公園へ行った。 あの公園には、たまに死ぬほど行きたい衝動にかられるのよ。 私のまた、青春の一部の公園であり、桜も、ねえ、知ってる? 5月から6月にはバラが咲き乱れるのよ。 あなたは、池の鴨や鳩に餌をやる、という。 私たち、パンをいっぱい買って鴨と鳩と雀と戯れたわ。 「猫もいるのだよ」 「猫は、夜の猫が好きだから」 あなたは、まだ咲かないバラの枝を眺めた。 「どうして、バラは、咲く前には、こんなに素っ気なく寂しい枝ばかりなんだろうな」 グラウンドで私はブルースハープを下手に吹く。 あなたは野球をする子供を見て、「子供っていいよな」と言う。 私は深く相槌「ねー」 いつもいないこの公園には、桜が咲いたら恐ろしいほど、気持ち悪い人になる。 夕方のお別れ。 別れを惜しむ、あなたは、いつだって子供です。 だって、あなた、子供がそのまま大人になったような人じゃないの。 電車が出て行く前に、「いいところ連れて行ってあげる」 そう言って、いつもの隠れ場所で、キスとハグ。 笑顔で帰るわ。 振り向いてもあなたはいるの。 ごめんね、電車が、ごめんね、また来週… 電車の席に座り、ヘッドフォンを耳にあてる。 ぼうっと外を見ていたら、恐ろしいほどの太陽に光だった。 やがて、それはトライライトの時に。 トワイライト、何故この時間は私を惑わせ優しい気持ちにさせるのかわからない。 ふっと太陽が姿を消したと思ったら、次にひょっと、オレンジ色の光が目を射した。 私は目を晦ませ、その次だ、泣きたい衝動に襲われたのは。 訳を。訳を。訳を探ってみる。 龍、龍、あなたが見える。 一つの真実の確信。 彼は、私の悪徳を何もかも許していたということ。 彼は、私には何もかも許せるのだ。 過去の私殺意衝動も、彼は、私を許してくれる、どんな残酷な私でも彼は絶対的に私を許している。 もしくは、私は大声で泣きたかった。 やがて、太陽は姿を消した。 残酷ね、こんな気持ちなのに涙がでないのは。 泣き狂いたかった。 それもできない私は、眠った。 ヘッドフォンから桑田啓祐の声が聞こえる。 目が覚めた。 *** きっと誰かを愛した人はもう知っている 優しさに泣けるのはふとした未来さ 今日もせつなく秋の日差しが遠のいていく さよならは永遠の旅 嗚呼 黄昏の“Good-bye Journey” とうに忘れた幼き夢はどうなってもいい あの人に守られて過ごした時代さ 遠い過去だと涙の跡がそう言っている またひとつ夜が明けて 嗚呼 何処へと“Good-bye Journey” *** 目覚めて、また泣きたい衝動にかられるなんて。 さっさと歩いて帰路を急いだ。 流れた曲は桑田佳祐「JOURNEY」 桑田のソロで、なかなか好きな歌だ(というか、サザンとしてより、桑田のソロの曲のほうが好きだったりする) |
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■2006-03-16
孤独の愛し方って 狂おしいほどの、夜の孤独が、また春の訪れと共にやってきたようだ。 狂おしいほどの、そう、狂おしいほどの愛しいほどの。 Calling Me.. 真夜中に、私を押し倒した男の子からの電話。 私はすやすやと眠っていたから、「寝てたよ」と言ったら、「ごめん」と切った。 私は思い出す。 去年の気だるい夏の終わり。 疲れていた彼と近所の公園で会った。 私は薬が入ってきて、眠く、て。 彼は疲労を抱えてベンチに座り込んで、悲しい目をしていたから、 自分が天使になったように、頬にキスをしたら、 あっさりと唇を奪われた。 そして帰ろうとする私を、「もう一度」と懇願し、肩を抱かれてキスをして、 天使になれなかったのかもしれない。 妖婦だったのかもしれない。そう。16、17までは遊んでばっかりだったではないか。 天使的な少女。 憧れ、恋焦がれていたのに、掴み取れないような翼を持っていたかったのに。 堕天使、とか。 龍が、堕天使ついて語っていた。 それは、多分、彼が「あかねちゃんは小悪魔だなあ」と言って私をあまやかしているとき、うっすらと、「私は天使になりたかったな」と言ったのだ。 堕天使だとか、天使的だとか、もう知らない。 私は私。 そうね、龍。 この間のあなたの誕生日はホテルだった。 私、とてもとても幸せで、やっぱり一人では生きられない、と。 けれども、カフェでぼんやりとデュラスの本を読んでいたら、悲しいよ。 あれほどまでに自分を追い詰めて、エクリチュールを探さなきゃいけないなんて、私にはきっとそうしたい好奇心という資格を持っている筈だ。 そうです、私は「リスキーなアバンチュール」 いつぞやか、Dr.Yに言われた、まだリスキーなアバンチュール。 やめられません。 孤独を愛するのは。 |
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■2006-03-11
恐らく訳は 春だというのに、こうして家に篭っていた、一昨日と昨日ね。 不眠という、苛立ちは。 「気まぐれな午後の憂鬱 透明なときに 奏でた午後の憂鬱も スモーキングブルー 眠りたい夢をみたい けど眠れない夢見る そんな夜について コーヒーをもう一杯」 じゃあ、今日は出かけるか。 どこかのカフェで読書でも。 |
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■2006-03-10
何故か 体重が40キロをきった。 体重計の39.8という数字に呆然。 ぐうたら過ごしているのに。 彼女は、顔つきが変わった、と言う。 そう、頬の肉もどんどんなくなってくる。去年より。 年頃の顔つき、女の子の顔つき、少女の顔つき。 やはりそれより、自分はどんどん遠くなっていく。 悲しいことだ。 もっと私は痩せていくのだろうか。 もっと食べなきゃ。 体力つけなや。 |
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■2006-03-09
悲観的つれづれ 漫画喫茶で、「週刊春秋」を呼んで皮肉笑いする私は意外にも愛らしい。 彼に寄りかかり、背もたれにし、それから膝枕をしてもらったり。様々な体勢をとる。 結婚について、二人の女性が「ものを書いてるときや、本を読んでいるとき近づかないでほしい」という。 まあ、片方は虎子さん、そして昨日のDr.Yなのだけど。 要は「かまってちゃん」は嫌だ、とDr.Y 友人の一人も「結婚や同棲って一日中一緒だよ?信じられない」 さすがに自分も一人の時間は欲しい。 昨日、一人で映画を見ている際、彼も連れて行けばよかったという罪悪感に襲われたが、この間読んだ本、 サガンの本によればこれが愛と言うものか、というのを実感。自分でもしっくりはこなかったけれど、サガンに言わせればだ。 で、「愛という束縛」ってゆうのね。彼女は。 どちらにしろ、私は我侭で気まぐれだ。 直そうと思っていても、さて、どうだろう? 我侭は黙っていればいいが、気まぐれの性分は足が勝手に動く。 そうゆう私が、苦手なイベント行事など張り切るつもりか。 けれども、奮発して買ったプレゼント。 こうゆうときこそ相手の好きなものなどわからなくなる。 その場限りの恋愛とか。 勿論、全てを「運命」と決め付けるより、自分で選ぶことの場合、それは「運命」とも言えるし、それに反しているとも言える。 私はもしかしたら、また、いくつもの男の影を背負って生きていくのかしら。 あのホテルはあの人と泊まった。 あのカフェはあの人と行った。 龍と別れれば、この街すら歩けなるほどの恐怖。 街は変わるけれども、思い出は変わりたくないもの。彼との思い出は忘れたくはないもの。 春になれば、駅の広場にはまた路上人がまた溢れるだろう。 T氏にもきっと路上で会える。 いつだかばったりと広場に居た。 「はは、龍は成長しねーな。俺と同期なのにさー」 と言っていた。 ちゃかして「でもふけたねー」と言ったら「苦労多いからねー」と笑う。 T氏に会えば、とても懐かしい気持ちになる。 龍とT氏は似てるけど、龍曰く「俺は一人の人しか愛を与えられなくて、Tは誰にでも優しいの。誰にでも平等な愛を与えられるのさ」 だから心地がいいのかも。 春になる。 もう知らない間に19になってる。そんな気がする。 ねえ、また、思い出を作りに、ホテルへ行こうよ。あなた。 どうせ、気まぐれ。 自分のやりたい事をするために、あなたを捨てれること可能な女だという自分に最近気づいたわ。 ごめんね。龍。 やっぱり私は人並み愛の欠けた、エゴイストかもしれない。 ただどうしても手放せない人。 振るより振られるのが好き。 高村智恵子のように、狂えたら幸せなのに。 |
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■2006-03-08
Anything Else 去年からハマりだした、ウディ・アレン。 今週一杯で「僕のニューヨークライフ」がこちらで終わるので、足を運んで見に行った。 ウディ・アレンといえば、とにかくニューヨークを愛した映画監督。 そしてユダヤ人であるコンプレックスを大きく持ち、 異常な神経質と潔癖症と心配性。 そしてセックスが好きなおじいさんだ。 彼は宇宙は膨大しているから、いつか地球は爆発してしまうんじゃないか!!と考えると夜も眠れない、とか。 彼の映画の中での登場人物会話が特に好きで、ユーモアが好きな私はくすくすと一人ミニシアターで笑っていた。 「人生の偶然というのは呆れがさすね、疲れるよ」と主人公。 「Anything Else!」 とある会話の中でタクシーの運転手が一言。 人生なんてそんなものさ! 全てをジョークに、また、ニューヨークだけを舞台に大きな世界観で、彼は年に一本という映画の製作のペースを怠らない。 が、そんなウディが何故、ニューヨークを出たのか。 ウディが車のガラスをただ割っているシーンがあった。 何もかも壊して、捨てて、新しい世界へ。 随分歳をとった爺さんの新たなる挑戦である。 その後、元主治医Yと久々に再会。 一杯何千円という、紅茶とスコーンをご馳走。 プレゼントまで頂いた。 Dr.Yに香水を頂いたのだけれども、この間電話で、 「あたしは香水つけないですよ」 「でも、煙草吸う人にはいいだろうと思ったのよ」 「あーでも、石鹸の匂いが好きとか言う男性とかいるでしょ…」 「あなたね!そんな男の人と出会ってどうするの!?」 ついたじろいだ。 「あの電話の後、煙草吸う割に、石鹸の匂いを好む男性を求める女の子ってちょっと面白いなって思った」と言い、 その後、色々お喋りをし、 「プルーストなんか、一日一冊のペースで読まなきゃダメよ、読み易いんだから!!」と。 でも、プルーストは午後の陽だまりの中で暖かく読みたいんです、と言いたかったけど、そうゆうのはただの子供の単なるこじつけだろうな、と思った。 今の主治医Hもそうなのだが、Dr.Yもそうだ。 私は彼ら、彼女らの顔を見つめてじっと話すことができない。 悲観的な目、或いは、挑戦的な目、もしくは、なにか、対等であることを意味する目。 そうゆう経験を積んで、演技よりも、ごく自然に、私を見つめることのできる目。 大概私は目をそらして、話す。 いっそソファーで寝そべっての受診ならば、洗いざらい喋れるだろうと思えるのだけれど、何故か初診から私は椅子だ。一度ソファーもやってみたい。 けれども、私は負けずに椅子に座って、Dr.Hに語りかけるのだが、彼は夢分析をしたがるのだ。 ウディの映画も必ず、分析医が登場し、フロイドのジョークがある。 今回の映画は、 「助言を!」と主人公が分析医に言えば、しばらく黙って、 「夢は?」と。 ちょっとなんか自分に似てると思ってちょっと面白かった。 ウディは分析医オタクとか、素晴らしい。 とりあえず、あの真剣な眼差し。 私は耐えることもできない。どうしても億劫かつ惨めな気持ちになることがある。 あの精神科医達の目。 未熟者! その後、彼女とデパート内の高級ブティックを巡ったのだ。 無意味な緊張。 「まあ、ファッションに今興味ないの!なんてつまらない人生!」 どーせよ。試験びたりの一年だったもの。 そして、本屋で、三浦哲郎「忍ぶ川」を買って頂きました。 何もかもすみません。 そしてDr.Yはすたすたと想い人に会うために去っていった。 しばらくの買い物。 彼の誕生日プレゼント、小さな手帳、生真面目な私は早速携帯用コロンケース。 そうして、その場の勢いで、ライブハウスへ友人を誘って。 飲み屋街の地元の人だと名の知れた、ライブハウス。 それといって、そんなに人が多いわけでもない、だからといって、メジャーなバンドだと結構な人が来る。 今日もさすがに人は多いと言うわけでもなかった。 暗い夜のライブハウスの、先ほどのカフェでの出来事とはまた違い。 歌いながら、MCのとき「さあ、ビールを一杯貰いましょうか!」と叫ぶボーカル。 それから、ファンキー&ジャンク ミニシアターでウディの映画と高級カフェと飲み屋街のライブハウス。 私はどれも好きだ。 ただ、恐らく、上流も下級も行き来できるような人間になりたい。 階段の下を下り続ければ、登るのは億劫さ。 まあ、そうだろうな。 チケットもパスカードも持ってない私。 例えば、この手で認められるものがあれば、どこまでも上へ。 疲れる人生だね。 今は、ただプルーストの小説の主人公が日曜の午後で庭で読書をする熱い思いを語った冒頭。 プルーストは言っていることは単純なのだけど、回りくどい書き方で大量な文章。 それでも、彼の世界に入り浸っていけるのが幸せ。 火曜の午後、やはりそれを楽しんでいたら一つのインタホーンの音で夢から冷めた。 祖母の来客で、これまた相当疲れるものだった。 人生なんてそんなもんさ。 |
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■2006-03-01
傷跡 愛する人の心には、足跡をべたべた残したほうが愛されるのだ。 恐らく、きっと。 傷をひっかけても無駄なこと。 前の彼、初めての彼、それをネット上で見て、見てというのは可笑しい。 あの人の文章を見て、 心が和らいだ。 あの人は、あの人のまま。 あの人の、頑なな真面目な、人の良い文章が好き。 私には書けない、男らしい文章。 惚れたのは、もしかしたら、あの文章かい。 「善意の花束を胸に抱いて」 祖父が母に送った言葉。 まあ、あの爺さんがなんてこんな言葉!まあ!まあ! 祖父はたいそう達筆な読書家だったらしい。 祖父の顔が見たい。 今年の夏は新潟へ帰りたい。 風呂場で、いつか針で引っかいてしまった左の腕の裏の傷を眺めていた。 右でもなく、手首でもない。それはピンクに悶えた柔い傷跡だった。 妙な懐かしさ。 しばらくの興奮。 きっと、その時は夢を見ていたのではないかと思う。 もう一つの人生の道があったのかもしれない。 もっともっともっと堕ちた人生が。 夢うつつ。 「立ち止まってくれる程 時の流れは甘くはないわ そこに迷う子羊よ 酔いしれる前に気づくと良いわ かすむ声を張り上げて 縺れ歩んで行く他ないと 傷は舐めて癒えるもの 膿んだふりなんてみせつけないでよ」 安藤裕子。あなたはこんなこと言うのか。 「泣き虫 駄々虫 無学な言葉」と。 |